過去の梵音会の記録


平成八年(1996年)に始まった梵音会。その記録をご紹介します。
なにぶん記録や写真が散乱しておりまして、少しずつですがアップデートしていきたいと思います。


第一回 みつのね公演
第二回 KOTO VORTEX ライブ
第三回 みつのね公演
第四回 西村光世 ハープ・コンサート
第五回 箏と尺八による管弦楽の調べ
第六回 伍芳(ウーファン)コンサート
第七回 帯名久仁子 箏コンサート
第八回 箏とハーモニカ
第九回 「ご存じですか?宮城道雄の胡弓曲」
第十回 《竹のしずく》バンブー王国四人組
第十一回 清水きよし・辻幹雄ジョイントコンサート
第十二回 縄文笛コンサート
第十三回 イスタンブールの夕べ 魅惑の中近東の音楽
第十四回 津軽三味線の夜
第十五回 《竹が鳴る》バンブーオーケストラ
第十六回 銀の系譜〜インド古典音楽の夕べ〜
第十七回 木管五重奏の夕べ
第十八回 hanamas
第十九回 ら・ぶりーさ



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第十九回梵音会
(平成26年11月14日金曜日)

【演奏者】

〔ら・ぶりーさ〕
 ・香登 みのる(作・編曲・ギター)
 ・小谷 恵子(琴・十七絃)
 ・帯名 久仁子(琴・十七絃)
 ・野田 美香(琴・十七絃)

 ゲスト
 ・坂田 梁山(尺八)

〔豊山声明〕
 ・光明院副住職 小川竜也


〔セットリスト〕

豊山声明とのコラボレーション

 大日讃

第一部
 黒い瞳
 Ebb Tide
 Rock 段
 郷想曲
 さくら・イレブン

−休憩−

第二部
 おもいのたけ
 ADORO
 アンダルシアの風
 Take Five
 SAMBA CUMANA

アンコール
 川の流れのように


 当光明院本堂にて、二年ぶりとなる「梵音会」を開催いたしました。

 今回の演奏は、琴とギターによるラテンフュージョンカルテット「ら・ぶりーさ」に、尺八奏者の坂田梁山さんをゲストに迎え、クインテット(五重奏)によるラテンミュージックに邦楽やオリジナル曲を加えた多彩なステージをお楽しみ頂きました。
 オープニングには、毎回恒例の豊山声明とのコラボレーションも披露いたしました。
 
 前回よりお願いしていますアンケートにも

「同じ弦楽器なのに、クラシックギターと琴・十七絃とでは音色が違って驚きました。」

「尺八で聴くジャズのスタンダードナンバーは、また違った印象をうけて素敵でした。」

といった感想を頂き、お越し頂いた皆様には楽しんで頂けたのでは無いかと思います。
 第二部では、衣装を和装から洋装にチェンジ。
 今回より、前回のアンケートで開場前に寒空の下で待つのは辛いという御意見を頂戴し、暖かなロビーでお待ち頂ける様に開放し、お茶を御用意しました。
 また道や入口を迷われる方がおられましたので、駅から経路に沿って案内の看板を設置いたしました。

 皆様の御意見を参考に、より良い梵音会を作って行きたいと思います。
 どうぞ次回も、皆様お誘い合わせの上、お越し下さい。


 合掌

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第十八回梵音会
(平成24年11月30日金曜日)

hanamas 和と洋の弦による新たな響き


【演奏者】

〔hanamas〕
 ・はなわ ちえ(津軽三味線)
 ・沖増 菜摘(ヴァイオリン)

 ・白濱 泰一郎(ギター)

〔豊山声明〕
 ・光明院副住職 小川竜也

【セットリスト】

豊山声明の部


 東方讃

hanamasの部

第一部
・津軽じょんがら節 / 青森県民謡
・LIFE / hanamasオリジナル曲
・八木節 / 群馬県民謡
・東北民謡メドレー (さんさ時雨、相馬盆歌、会津磐梯山)
・磯節 / 茨城県民謡

−休憩−

第二部
・モーツァルトコトコ行進曲 / モーツァルト
・カノン / パッヘルベル
・子象の行進 / ヘンリー・マンシーニ
・エトピリカ / 葉加瀬太郎
・in my life / ビートルズ
・リベルタンゴ / ピアソラ

アンコール



 第十八回を数えた光明院の梵音会。今回も、百名弱の方に来場頂き、盛況の中、無事に行う事が出来ました事を、お礼申し上げます。



 今回は、和洋折衷、津軽三味線奏者のはなわちえさんとヴァイオリン奏者の沖増菜摘さんが織りなす「hanamas」の世界をお届け致しました。

 津軽三味線の演奏は“第十四回梵音会”で、ヴァイオリンの演奏は“第十三回”で、それぞれお届けしているのですが、同じ楽器とはいえども、演奏者が違えば音色も奏でる曲も違うという事を実感させられました。


 ちなみに打合せに際して、「衣装は和服が良いですか?洋服で良いですか?」と聞かれて、「(華やかなので)和服でお願いします。」と、気軽に即答した私(副住職)。
 実は洋服と違って、和服で楽器を演奏するのは大変なんだそうです。華やかで見目麗しき振袖姿。そこには観客から見えない、演奏者の苦労が隠れていたのでした。
 ・・・知ってたんですけどね・・・。
 はなわさん、沖増さんに、サポートギタリストの白濱さん。三人の織りなす、若くて華やかな「hanamas」の世界は如何だったでしょうか?
 終演後は、御用意した「hanamas」のCDが全て売り切れた様子をみると、満足して頂けたのではないかと思います。

 また、今回初めてアンケートをお配りしたのですが、多くの方に御協力頂けまして、改めて御礼申し上げます。次回以降の梵音会の運営に役立たせて頂きます。


 合掌

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第十七回梵音会
(平成23年10月22日土曜日)

いのちを奏でる 〜東京交響楽団メンバーによる 木管五重奏の夕べ〜

【演奏者】

〔木管五重奏〕
 ・中川 愛〔フルート〕
 ・池田 肇〔オーボエ〕
 ・エマニュエル・ヌヴー〔クラリネット〕
 ・福井 蔵〔ファゴット〕
 ・上間 善之〔ホルン〕

〔豊山声明〕
 ・光明院副住職 小川竜也


【セットリスト】

豊山声明の部


 不動讃

木管五重奏の部

 ハイドン:ディベルティメント 変ロ長調
 Franz Joseph Haydn :Divertiment in B flat major

 −楽器紹介−

 シューベルト:楽興の時・第三番(木管五重奏版/D.ワルター 編曲)
 Franz Peter Schubert :Moments Musicaux No.3
 (Transcription David Walter)

 ファルカシュ:ハンガリー古代舞曲
 Farkas Ferenc :Early hungarian dances from the 17th century for wind quintet


 −休憩−


 日本の歌(近衛秀健 編曲)
 「さくらさくら」「ふるさと」「荒城の月」「赤とんぼ」「待ちぼうけ」

 ビゼー:カルメン組曲(木管五重奏版/D.ワルター 編曲)より
 「前奏曲」「ハバネラ」「セギディーリャ」「アルカラの竜騎兵」「間奏曲」「闘牛士の歌」
 Georges Bizet:Carmen Suite (Transcription David Walter)
 "Prelude" "Habanera" "Seguedille" "Les Dragons d'Alcala" "Intermezzo" "Chanson du Toreador"

 ダンツィ:木管五重奏曲 変ロ長調
 Franz Ignaz Danzi:Wind Quintet in B flat major, Op. 56- 1


 アンコール

 プーランク:ノベレッテ
 Francis Jean Marcel Poulenc:Noverette

 ヨハン・シュトラウス:ポルカ「観光列車」
 Johann Strauss:polka "Vergnugungszug"

 イギリス民謡:ロンドンデリー
 A Londonderry Air


 17回目を迎えた光明院・梵音会。今回も百名を超える多くの方に来場頂きました。ありがとう御座います。

 3年ぶりの開催となった今回は、東京都交響楽団のメンバーによる木管五重奏です。
 思い返せば第四回のハープ以外、梵音会でクラシックを演奏するというのは無いんですよね。
 毎回、恒例の出演者と声明との共演です。

 今回、予定していた住職が風邪をこじらせて喉の調子が良くないとの事で、急遽、副住職の独唱となりました・・・。


 吹奏楽器が鳴らす和音は、雅楽のそれと同じ響きを感じさせ、東西を超えた人間の楽器や音楽の普遍性を感じました。
 いよいよ木管五重奏の始まりです。


 オーケストラの演奏の中や、CDなどの録音で聴くと、木管楽器の演奏は、室内楽の中でも穏やかな印象を持ちますが、こうやって生の演奏を直に耳にすると、その意外な迫力に驚きます。
 息を吹き続けなければならないのが吹奏楽の大変な所で、2時間に渡る長丁場、その優雅な演奏とは裏腹に、かなりの体力を要求される様です。
 五種類の楽器一つ一つに、丁寧な解説と独奏をして頂きました。

 ホルンは木管楽器では無いのですが、木管五重奏では木管楽器四種(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット)に、金管楽器のホルンを加えた編成が一般的なんだそうです。



 終演後、足を運んで頂いた皆様からは、好評の声を多くいた抱きました。

 「いやぁ、良かったよ。今までで一番か二番かって位、良かったよ!」
 「ありがとう御座います。・・・で、二番か一番目に良かったと思ったもう一つは何ですか?」
 「・・・ん?・・・忘れた!」

 毎回、一番か二番かって位、素晴らしい音楽会をご用意出来たらと思います。

 合掌。





 平成23年(2011年)11月8日付『中外日報』に掲載されました。


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第十六回梵音会
(平成20年10月3日金曜日)

銀の系譜〜インド古典音楽の夕べ〜

【演奏者】

〔銀の系譜〕
・杉本伸夫〔シタール〕
・アシシ・パゥル〔タプラ〕
・住田祥子〔タンプーラ〕

〔豊山声明〕
・常性寺住職 芝村栄夫
・光明院住職 小川亮昌


【セットリスト】

豊山声明の部

・対揚

インド古典音楽の部

第一部
・Raga Chandrakauns
 (ラーガ・チャンドラコーンス)
 月のイメージで夜に演奏される曲

第二部
・Raga Manjh Khamaj
 (ラーガ・マンジ・カマジ)
 恋のイメージで遅めの夕方に演奏される曲

 第十六回を数えた今年の梵音会。今回はインドの古典音楽をお届けしました。
 仏教自体は無論の事、我々が毎日の様にお唱えし、梵音会でも必ず出演者とコラボレーションをする声明、これも遙かインドから伝わった音楽に他なりません。源流を共にしながら、遙か離れたインドと日本で、育まれ伝えられた音楽の共演を、皆様はどの様に聴かれたでしょうか。
 インド古典の演奏は、舞台に上がった演奏者が、その場の雰囲気で曲目を決め、基本となる旋律を発展させていくのだそうです。演奏スタイルとしては、ジャズに近いのかも知れません。

 今回演奏されたのはインドでも北部の古典であり、演奏者の一人であるアシシ・パゥル氏は西ベンガル州コルカタ(旧カルカッタ)の出身だそうです。様々な民族と言語が飛び交うインド亜大陸の事ですから、一言に古典音楽と言っても様々な音が飛び交っているのでしょう。


「銀の系譜」サイト
http://keifu.net/
 主旋律を奏でるシタール(右)と、リズムを刻むタプラ(左)、同じ音を弾き続けて全体の下支えをするタンプーラ(中央)。


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第十五回梵音会
(平成19年10月21日日曜日)


《竹が鳴る》 バンブーオーケストラ

【演奏者】

〔バンブーオーケストラ〕
・岩附智之
・大橋恵里
・加藤秀和
・山崎史子
・足本美代子

〔豊山声明〕
・常性寺住職 芝村栄夫
・光明院住職 小川亮昌


【セットリスト】

豊山声明の部

1.四智梵語(豊山声明とバンブーオーケストラ)

バンブーオーケストラの部

第一部
1.八木節
2.花
3.島唄
4.手まり唄
5.〈日本の風景〉
  さくら
  茶摘み
  赤とんぼ
  じょんがら

第二部
1.竹の大地
2.須弥山遥
3.ふるさと
4.バリ(Bali)
5.ジュラ紀

アンコール
1.竹田の子守唄

 第十五回を迎えた光明院梵音会。
 今回は初めて小さいながらも、京王線分倍河原駅・府中駅に駅張りポスターを掲示しました。御覧になられた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
 これからも少しずつ認知度を上げて、地域に根ざしたイベントにして行けたらと思っています。

 さて今回の演奏は、第十回以来、二度目の登場となります「バンブーオーケストラ」です。二度目とはいえ、前回のメンバーとは顔ぶれが異なり、梵音会初演ともいうべき演奏会になったのではないでしょうか。
 バンブーオーケストラは、その名の通り竹を素材とする楽器を用いて音を紡ぎ出します。その楽器は創作楽器から、アジアの伝統楽器まで多岐に渡り、叩いて鳴らす物、空気を通して鳴らす物など多彩な音色を作り出します。まさに竹が鳴るのです。

 カラコロとした軽やかな音色や舞う様な旋律、地鳴りの様な振動に、破裂音。竹の醸し出す多彩な音の世界を楽しんで頂けたでしょうか。


 バンブーオーケストラ
 http://www.world-bamboo.com/
バリ島の遊具ピンジャカン(Pinjaka)

インドネシアの伝統楽器アンクルン(Angklung)。竹版ハンドベルといった所でしょうか。


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第十四回梵音会
(平成18年10月14日土曜日)

津軽三味線の夜

【演奏者】
・岡田修〔津軽三味線〕

・常性寺住職 芝村栄夫〔豊山声明〕
・光明院住職 小川亮昌〔豊山声明〕



【セットリスト】

豊山声明の部
1.不動讃(声明と津軽三味線)
2.仏讃(声明独唱)

津軽三味線の部
1部
1.津軽三下り
2.津軽じょんから節
3.津軽あいや節
4.津軽四季唄

2部
1.津軽じょんから節(旧節)
2.津軽音頭
3.南風にのって(オリジナル)
4.十三の砂山
5.津軽四季彩

アンコール
1.砂塵(オリジナル)
 14回目を迎えた今回の梵音会では、津軽三味線の響きをお楽しみ頂きました。
 また実際に「ねぷた」に使われる絵を展示し、来場の皆様をお迎えしました。毎回梵音会をお手伝い頂いている佐藤和宏氏より拝借しましたこの絵は、絵師であった佐藤氏の父君の手による物です。

 今回は早々にチケットが完売という盛況ぶりで、多くの来場希望の問い合わせに、心苦しい返答をせざるをえませんでした。謹んでお詫び申し上げます。
 演奏者の岡田修氏は、1980年より津軽にて山田千里氏に師事し、1984年津軽三味線全国大会特別賞受賞、1985年同大会優勝。現在、日本に留まらない各地で演奏家として活動をされています。

 元々津軽三味線は、東北の寒風吹きすさぶ辻にて演奏された楽器故、バチを叩きつける様にかき鳴らす演奏法を特徴にしていると拝聴しました。普段のホールでの演奏ではマイクを使用しているとの事でしたが、その破裂音の如き音色は強烈で、光明院の本堂クラスでは、充分すぎる程の音圧でした。正直リハーサルの段階では、一時間半も耳が耐えられないのではないだろうか・・・と不安に成ったほどです。しかし百数十人の観客が入った状況では、その音色はまろやかになり、また内陣での演奏位置をわずかに10cmほど前後させただけでも変わる生の音の、おもしろさと難しさを感じた次第です。

 津軽の地に根ざした津軽三味線。元をただせば遙かユーラシアの彼方で生まれた三弦の楽器が、中国、琉球と伝播し、ついには本州北端に伝来した歴史を感じさせる・・・土地に根ざしながらも、何処かで繋がっている・・・そんな音色を感じた夜でした。

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第十三回梵音会
(平成17年5月17日火曜日)

イスタンブールの夕べ 魅惑の中近東の音楽

【演奏者】
トルコ大衆音楽演奏楽団『トルコライス』

 ・FUJI〔サズ・ルバーブ・歌〕
 ・のみやたかこ〔ダルブカ・テフ〕
 ・及川景子〔ヴァイオリン〕
 ・佐藤圭一〔ウド・ジュンビッシュ〕

常性寺住職 芝村栄夫〔真言声明〕
光明院住職 小川亮昌〔真言声明〕


【セットリスト】

序曲:声明と即興演奏

1部
1.サズ即興(FUJI)
2.ウルファディワンアヤ(トルコ東南部民謡)
3.ヤブズゲリヨル(トルコ黒海地方民謡)
4.アフガンラバーブ即興(佐藤圭一)
5.きょうあの娘を見た(アフガニスタンパシュトゥーン民謡)
6.ダルブカ即興(のみやたかこ)
7.アラプオユンハワス(トルコ民謡)

2部
1.サズ弾き語りによるウスクダラ(FUJI)
2.ジュンビュシュ即興(佐藤圭一)
3.肉屋の踊り(イスタンブール民謡)
4.トゥッティーフルッティー(うたFUJI)ロマ民謡
5.ヒジャーズシャルク(うた及川景子)トルコ古典歌曲
6.9拍子のチフテテリ(イスタンブール民謡)
7.シシェレル(イスタンブール民謡)

アンコール ラクサアジイザ(エジプト歌曲)


 第十三回を迎えた梵音会。今回はトルコはイスタンブールの多様な音楽の魅力を、現地の民族楽器を中心としたバンド編成でお届けしました。

 イスタンブールはボスボラス海峡を境に、町の西側はヨーロッパ大陸、東側はアジア大陸に属すという様に、ヨーロッパとアジア、東洋と西洋との境の街として発展してきました。
 また古くから東ローマ帝国、オスマントルコ帝国の首都であり、政治の中心地でもありました。それ故にヨーロッパとアジアだけではなく、広くアフリカ大陸も含めた地中海世界、キリスト教世界とイスラム教世界の文化を吸収してきた街でもあります。

 そんなイスタンブールの伝統的レストランで、流しの楽団により演奏される庶民的なアレンジの伝統音楽を演奏するバンドが、トルコライスさんです。
 
声明とのセッション  今回も幕開けは、当山住職と常性寺御住職による真言声明と、演奏者との即興セッション。声明はインドに端を発し、中国を経てアジアの東の果て日本に伝わった仏教音楽。一方の伴奏は西アジアの古楽器。演目は法事では必ずお唱えする声明「尊供(てんぐ)」でしたが、いつもとは違う、不思議な雰囲気を楽しめたのではないでしょうか。


 二部構成でお届けした演奏会。その内容は紛れもなく西アジアを軸に、東ヨーロッパや北アフリカと言った、東ローマとオスマントルコの版図を凝縮した旋律であったと思います。
 しかしウドがシルクロードを東に伝われば、それは琵琶になり、ダルブカが東に伝われば、それは鼓に成る様に、決して断絶する物ではない何かがあるのです。
 異郷の地イスタンブールの伝統音楽を、日本の寺院で演奏する違和感。と同時に感じる不思議な座り心地の良さ。それはユーラシアを貫く何かを感じたからなのかも知れません。

中近東の太鼓ダルブカ(右端) 西アジアの伝統的弦楽器ウド(左)とサズ(右)

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第十二回梵音会
(平成16年9月4日土曜日)

縄文笛コンサート

出演者
・縄文笛毅(縄文笛・フルート・ちくわなど)

 あいにくの土砂降りの中、久しぶりの梵音会に百三十余人の皆様に足を運んで頂き、ありがとう御座いました。
 梵音会はいつも、出演者の演奏をバックに、調布常性寺住職と当山住職との声明から始まります。今回は縄文笛の奏でる風の音と真言声明とのコラボレーションはいかがだったでしょうか?

 縄文土器や土偶は、埋葬を初め、様々な儀式でも重要な役割を担ったと考えられています。豊かな収穫と生命への祈り、死者への慈しみ、そうした古代人の魂が封じ込められているのでしょう。また、それらは一種の楽器だったのでは?との説もあります。土器の中に多くの穴を持つ物があったからです。そんな土器をかたどった土笛。それが縄文笛です。
 今回の出演者である縄文笛毅さんは、そんな縄文笛を巧みに操りながら、時にはそれをフルートや竹輪・貝殻に持ち替え、激しく踏みならすステップと足首の鈴の音は、我々を瞬時にプリミティブな音の世界へと誘うのでした。

 縄文笛毅さんは鎌倉駅・藤沢駅の路上や、各地のコンサートで活躍中。アンコールの大きな拍手は、再会を願う拍手でもあるでしょう。


    縄文笛毅さんのサイト
    縄文笛通信

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第十一回梵音会
(平成14年9がつ18日水曜日)

清水きよし・辻幹雄ジョイントコンサート

出演者
・清水きよし(パントマイム)
・辻幹雄(十一弦ギター)


 この度の梵音会は、海外でも高い評価を受けているパントマイミスト清水きよしさんと十一弦ギター奏者辻幹雄さんとのジョイントコンサートです。

 梵音会は出演者の演奏をバックにした、調布常性寺住職と当山住職との真言声明で幕を開けます。今回は十一弦ギターの調べが伴奏でしたが如何でしたでしょうか?

 第一部は、十一弦というネックの太いアコースティックギターを操る辻幹雄さんの叙情溢れる演奏。お楽しみ頂けたでしょうか。
 続いての第二部はオーソドックスなものから、ミニドラマまで演じる清水きよしさんのパントマイム。音をお届けする梵音会で、無音の身体表現という演目は、エキセントリックですらあったかも知れません!


清水きよしさんのサイト  こちら

辻幹雄さんのサイト    こちら

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第十回梵音会
(平成12年10月20日金曜日)

《竹のしずく》バンブー王国四人組 光明院コンサート

出演者
・バンブーオーケストラ
 (松田惺山・永田砂知子・橋政愛・小松玲子)
セットリスト
・曼陀羅華
・須弥山遥
・ノマッド
・吹禅  ほか

 

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第九回梵音会
(平成12年6月10日土曜日)

「ご存じですか?宮城道雄の胡弓曲」

出演者
・お話
 (中村猛)
・演奏者
 (村澤かをり・帯名久仁子・池上眞吾・岡村慎太郎・・堀歌夕希・菅井愛・清野勝樹・元永拓)

セットリスト
・和風楽
・湖辺の夕
・子守唄
・お宮とお寺
・日暮山霧
・ワンワンニャオニャオ
・北海民謡調
・捨扇

 

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第八回梵音会
(平成11年9月21日火曜日)

琴とハーモニカ

出演者
・みやざきみえこ(琴・ヴォーカル)
・松本敏明(ハーモニカ)

セットリスト
ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」
ピアソラ「タンゴ」
・日本の民謡
・小学唱歌
・ジャズのスタンダードナンバーなど


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第七回梵音会
(平成11年3月6日土曜日)

帯名久仁子 箏コンサート

出演者
・帯名久仁子(歌・箏)
・丸田美紀(箏)
・堀歌夕希(歌・箏)
・藤原道山(尺八)
・A-DOON(パンフルート・Toah他)

セットリスト
第一部「笹本武志作品集」
・ひさかたの
・茜草さす
・ミッドナイトシンコペーション
・寒い夜赤い窓
第二部
沢井比河流「土声」
池上眞吾「虹の空の彼方へ」
江戸信吾「八木節スケルツォ」

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第六回梵音会
(平成10年10月8日木曜日)

伍芳(ウーファン)コンサート




出演者
・伍芳(中国古箏)

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第五回梵音会
(平成10年3月4日水曜日)

箏と尺八による管弦楽の調べ

出演者
・井関一博
・藤原道山
・井関亜弥子

セットリスト
沢井忠夫「百花譜」
湖出市十郎「白馬」
沢井忠夫「二つの変奏曲より“さくらさくら”
沢井比河流「朱へ」


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第四回梵音会
(平成9年10月6日月曜日)

西村光世 ハープコンサート

出演者
・西村光世(ハープ)


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第三回梵音会
(平成9年4月11日金曜日)

みつのね公演

出演者
・松田惺山(尺八)
・みやざきみえこ(箏・三絃・十七絃)
・高野愛(箏・三絃・十七絃)
・岩田欣也(箏・三絃・十七絃)
・池上眞吾(箏・三絃・十七絃)
・岡村慎太郎(箏・三絃・十七絃)

セットリスト
山本邦山「雁」
みやざきみえこ「あじさい」
みやざきみえこ「チュウチュウガリガリ」
作者不詳「都十二月」
菊地奈緒子「きみが微笑んだので僕も微笑んだ」
二世杵屋長五郎/芳澤金七「新道成寺」


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第二回梵音会
(平成8年9月12日木曜日)

KOTO VORTEX ライブ

出演者
・VORTEX
 (西陽子・丸田美紀・竹澤悦子・八木美知依)

セットリスト
長沢勝俊「箏四重奏曲」
吉村弘「HO・NA・MI」
新実徳英「わらべうたメドレー」
吉村弘「アルマの雲」
沢井比河流「アルカディア」

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第一回梵音会
(平成8年2月14日水曜日)

みつのね公演

出演者
・善養寺恵介(琴古流 虚無僧尺八)
・飯嶋香保里(生田流 箏・三絃・胡弓)
・友澤優美(生田流 箏・三絃)
・池上眞吾(生田流 箏・三絃)
・岡村慎太郎(生田流 箏・三絃)
・岩田欣也(生田流 箏・三絃)

セットリスト
古典本曲「虚鈴」
宮城道雄「初鶯」
継橋検校「難波獅子」
宮城道雄「荒城の月」
船川利夫「箏三重奏」
新実徳英「待ちぼうけ/浜辺の唄」


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