施餓鬼会




急告


 今年度は、新型コロナの流行をかんがみて、壇信徒の皆さんの法要参列をお断りします

 また、法要は当山住職、副住職及び一部組寺ご住職で執り行い、
参列は壇信徒総代及び大師講役員のみで執り行います。

 施餓鬼塔婆は、例年通り建立をお願いいたします。
 塔婆のお渡しは、法要終了後、3時以降から行います。



・施餓鬼縁起

 無縁の祀られない霊は、餓鬼になり災いを引き起こす。そんな言い伝えがあります。その餓鬼に飲食を施して供養する法会が施餓鬼会です。中国の唐の時代に盛んになり、日本では平安時代の初めから行われる様になりました。
 その由来は『仏説救抜焔光餓鬼陀羅尼経』という経典によります。
 それによると、お釈迦様の弟子の阿難尊者が深夜、瞑想にふけっていると、恐ろしい鬼が現れ「お前は3日の内に死ぬ。そして私の様になってしまうだろう」と告げました。尊者は驚愕し、「私はまだ修行が浅く、悟りに至っていない。まだ死ぬわけには行かないのだ。どうしたら死なずに済むであろう」と問い返しました。餓鬼は「あらゆる餓鬼と、婆羅門(修行者)に飲食を施せ。そうすれば我ら餓鬼は飢えから救われ、天に生まれ変わる事が出来るだろう。その功徳によって、お前は長命と幸福を得る」と言い残して姿を消しました。
 尊者は呆然とし、どうやって餓鬼に施してよいかも分からず、泣いてお釈迦様に訴えました。そこでお釈迦様は全ての餓鬼や婆羅門に飲食を施し、苦しみから救う秘術を阿難尊者に授けたのです。その秘術に従って餓鬼や婆羅門に施す事が出来た尊者は、長寿を全うし悟りを開く事が出来たのでした。
 こうして始まったのが「施餓鬼会」だとされているのです。

・施餓鬼会

 光明院でも毎年5月25日に施餓鬼会を、組寺の御住職を招いて行っています。
 施餓鬼会に際して壇信徒の皆様には、施餓鬼塔婆を建てて頂く様に御願いしています。この施餓鬼塔婆は先祖代々、或いは故人の供養をすると同時に、無縁の霊の供養も行っているという意味合いがあります。
 無縁の霊とは、一族の中の跡継を残さず亡くなった方の霊の事を差すようですが、本来はあらゆる祀られる事のない霊を差します。自分の生活と直接関係の無い人々の為にボランティアや募金をする様に、年に一度、省みられる事のない無縁の霊に施すのが施餓鬼会です。



令和弐年度 光明院施餓鬼会

令和4年5月25日(水)

2時から
施餓鬼会法要

 導師:
当山住職

 参列助法寺院:
  
観音寺、花蔵院、西蔵院、宝性院、妙光院 
(五十音順)


3時から
塔婆引き渡し



戻る